頭から背中を走る脊髄 2
カエルより高等な猫に脳と脊髄のつながりを切ってしまう実験を行うと、足を引っ込めるくらいの単純な反応しか示さないのである。
いずれの場合も、脳が関係しないで、脊髄で反射が行われ、足が動いているのだが、高等な動物になればなるほど、つまり脳が複雑な働きをする生物ほど、脊髄と脳との関係を絶たれると、単純な反応しか示せなくなってしまう。
裏を返せば、高等な動物になるほど、手足を動かす働きが脳と密接な連携を保っているということである。
もちろん、人間でも脳の命令を待たずに反応することがある。熱いものに触って手を引っ込める反応などがそうだ。
だが、人間の場合、脊髄だけでは、それ以上の複雑な動きはできない。
複雑な動きをするには、脳まで情報が伝わって、そこから命令が出ていかなければならない。