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2010年12月 アーカイブ

さまざまな色の歴史 7

デ・ヴァロワの実験は、人間とよく似た色覚をもつといわれる旧世界猿の水平細胞から微少電流を検出し、分析したものです。


この6種類の基本主要色は、まだ言葉をおぼえる以前の人間の幼児でも、それぞれのちがいを区別することができるといわれる組み合わせです。


つまり、白、黒、赤、緑、黄、青の6つの主要色に対する感覚こそ、通文化的意味範疇の基本と考えることができるというのです。


いささか説明が煩雑になったので、余計な注釈は切りあげて、ケイとマクダニエルの改訂モデルを見てみることにしましょう。


この基本色彩範疇は、人間の六つの奏色彩知覚にもとづくものです。


それらが英語の基本色名の頭文字、または頭文字と小文字の組み合わせで示されています。


この第五段階にあたるのが、基本色彩範疇です。


白(W)、赤(R)、黄(Y)、緑(G)、責(Bu)、黒(Bk)と記されています。


この段階は、次の4通りの複合範疇の基礎です。


そのひとつは明色―暖色の範疇、次は暗色―寒色。


残りは暖色全体の範疇と寒色系の範疇です。

さまざまな色の歴史 8

2つしか基本色彩語のないもっとも原初的な第一段階では、ダニ族のように、白・明色(W)と暖色系(RとYで代表されています)が代表されてひとつの意味範疇となっています。


もうひとつは黒に代表される暗色と寒色系の複合範疇になります。


バーリンとケイのモデルでは、白と黒の次の三番目の色名は、かならず赤を意味する言葉になるとされていましたが、この改訂モデルでは、第ニ段階は白に代表される明色と、赤・黄で表される暖色系の範疇が分化されて三つの意籍疇をもつことを示しています。


第三段階は、暗色―寒色系の馨罐から黒(kB)が分化される場合と、暖色系の中の赤系と、黄系がそれぞれ独立した意味をもつようになる揚合の二通りが仮定されています。


日本語のもっとも古い色名は、「しろ・くろ・あか・あお」の4つだったといわれます。


バーリンとケイのモデルでは、「あお」が出てくるのは第五段階になっていましたから、これでは「古事記」や「日本書紀」に出てくる色名を説明することはできなかったわけです。

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