事実の代替化 2
次に紹介するA氏の実践例は、生々しさの意味合いを実によく教えてくれています。
ある工場に着任したA氏は、ユーザーの声から、包装のミスが多いこと、これが長い間解決されずにいるらしいことを知りました。
包装作業の現場に出かけてみると、案の定、自動包装機が故障し、他の機械に段取り替えするために、大勢の女性作業員が忙しそうに動き回っています。
職長に聞いてみると、「連続運転できないほど小さな故障がよく起きて、処理に追われて残業の毎日だ」と嘆いていました。
運転日誌を見ると、この包装機が設置されてからの約3年間、同じような故障の繰り返しであることが記されていました。
もちろんそれまでにも、製造と保全の管理者が、集計した計数データを基にいろいろと論じ合っていたが、一向に改善されないできていました。
ひとつ徹底的に取り組もうではないかと、A氏は、この機械に関係する製造側の責任者と保全担当者を全員集めました。
このミーティングでのそれぞれの説明は、どれも納得のいくものばかりでした。