さまざまな色の歴史 4
「モラ」は白のこともあれば、赤や黄色を示すこともあるわけです。
いわばたくさんの焦点をもつということが推定されるに至ったのです。
バーリンとケイの基本色彩語モデルは、いわば二元論的、ニ文法的な論理でまとめられています。
しかし、ケイとマクダニエルは、基本色彩語による範疇化は、そのような明快な過程を辿るものではなく、どっちつかずの曖昧な要素を含む複雑な過程なのだと考えました。
彼らはそのような色のカテゴリーを「ファジー・セット」と名づけています。
そして彼らは11種類の基本色彩語の普遍的な焦点のかわりに、人間の色彩知覚の基礎にある神経生理学的過程によって、人類共通の色彩を範疇化する通文化的モデルを考えようとしました。
こうして色名の比較言語的研究の中に、色覚モデルや電気神経生理学実験の成果などが採用されることになったのです。